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昭和の輝き [昭和]

昭和・平成と生きて来て、実は平成の方が長くお世話になっていることに気がついて愕然とした。
僕の年代の人なら少なからず“昭和生まれ”という自負と共に、いつでも“あの頃”への憧憬があり、感覚的には「昭和に長く身を置いて来た」自覚すらある。

でもね、私なんか、17〜8歳で元号変わってるので、たった十数年ですよ。昭和に浸ってたの。
しかも生まれて数年は記憶ないわけだから、正味たったの15年足らず。ちょっとびっくり。
なのになんで昭和歌謡を耳にすると懐かしさを感じ、わけもなく「あの頃はよかったなぁ」なんて思うんだろう。

大きいのは僕の世代は特に「圧倒的に守られていた時期だから」なんだろう。
そして、守ってくれていたのは成長を続けていた時代であり、一緒に暮らしていた親(家庭)なんだろう。
だからあの頃の景色を帰るべきところのように錯覚してしまう。

何がよかったのか。
個人的にはオトナと子どもの境界線がはっきりしていたのが昭和の良さだった気がする。
これにつきるんじゃないかな。


例えば、昭和のあの頃、オトナはそこかしこでタバコ吸ってたでしょ。
職員室の先生しかり、電車のボックス席しかり。オトナはタバコ吸いながら歩くもんだった。
でも、そこに一線があって間近でオトナを見せつけられる。
なんかオトナの風格みたいなのをそんな小さなことで感じるわけ。

お酒もそう。
カッコ良いCMって、お酒とタバコだったのが昭和。
ちょっといたずらで口にしてみても、むせ返ったりして。だから自分が子どもなんだと実感できた。
だから早くオトナになろうと思った。

今はオトナと子どもの境界線がとてもあいまいになってきてる。
オトナはタバコも酒もやらなくなり、子どもが遊ぶゲームに夢中になっている。
子どもはネットからいつでもオトナの世界を手に入れ、匿名の仮面でいつでもオトナになりすますことさえ可能だ。

それぞれの役割があって、子どもがしっかり子どもでいられた時代。
だから僕らが昭和を思う時、ある種の憧れや安心感が蘇るのだろう。
あくまで僕目線ですけどね。


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